SIerからITコンサルへの転職で年収は上がる?難易度も解説

- SIerからITコンサルは年収が上がりやすい転職先
- 難易度は高めだがSIer経験は十分に評価される
- 要件定義や調整力がコンサルで活きる強みになる
- 技術とコンサル両面がわかるプロに相談すると近道
SIerからITコンサルへ転職すれば、年収は本当に上がるのか気になっていませんか。
上流の仕事に挑戦したい気持ちはあっても、難易度や激務のイメージが先に立って踏み出せない方も多いでしょう。
結論からいえば、SIerの経験はITコンサルで高く評価され、年収アップも十分に狙えます。
この記事では、転職の難易度と年収が上がる理由、SIer経験が活きるポイント、成功させる準備までを順番に解説します。

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SIerからITコンサルへの転職で年収は上がるのか
まず多くの人が気になる「年収は上がるのか」という点から整理します。
一般に、ITコンサルはSIerよりも年収水準が高い傾向にあるといわれています。
その差が生まれる理由を理解しておくと、自分の場合にどこまで上がりそうかを見積もりやすくなるでしょう。
年収の話は求人票の数字だけを見ても実感がわきにくく、なぜ高いのかという背景まで押さえておくことが大切です。
ITコンサルの年収が高いのは、クライアントの経営課題そのものを扱い、提供する価値の単価が高いからです。
SIerが「決まったものを確実に作る」役割だとすれば、ITコンサルは「何を作るべきかを考えて提案する」役割にあたります。
作る前の「何を作るべきか」という問いに答える仕事は、経営に近いぶん責任も大きく、その責任が報酬に反映されます。
SIerで下流だけを担ってきた人ほど、上流に移ることで評価される範囲が一気に広がる可能性があるでしょう。
より上流の意思決定に関わるぶん、成果に対する報酬も大きくなりやすいわけです。
近年はDX需要の拡大でITコンサルの採用が活発になり、SIer出身者を歓迎するファームも増えています。
上がり幅は現年収によっても変わり、いまの水準が業界相場より低い人ほど伸びしろは大きくなりやすいものです。
逆に、すでに高い年収を得ている場合は、金額の伸びよりキャリアの幅を広げる意味合いが強くなるでしょう。
自分がどちらのタイプかを意識しておくと、転職の目的がぶれずに済みます。
ただし年収アップは全員に約束されたものではなく、次に見る難易度と準備しだいで結果は変わってきます。
SIerからITコンサルへの転職難易度
ITコンサルへの転職は、SIer内の異動や同業転職と比べると難易度は高めです。
とはいえ「無理な挑戦」ではなく、条件を押さえれば十分に狙える範囲にあります。
難易度が高いのは事実でも、正しく準備した人から順に通過していくのがこの転職の特徴です。
難易度を左右する要素を、3つの視点で確認していきましょう。
年齢と経験年数による難易度の違い
ITコンサルへの転職は、一般に20代後半から30代前半が最も入りやすい年代だといわれています。
ポテンシャルと実務経験のバランスが取れており、ファーム側も育成を前提に採用しやすいからでしょう。
30代後半以降になると、プロジェクトを率いた経験やマネジメントの実績を求められる傾向が強まります。
実務経験2年以上でSIerの現場を回してきた経験があれば、ポテンシャル採用の土俵には十分に乗れます。
ケース面接という独特の関門
ITコンサルの選考でSIer出身者が最もつまずきやすいのが、ケース面接です。
与えられたお題に対して、その場で論理的に考えを組み立てて説明する力が問われます。
技術力の高さだけでは通過できないため、慣れていないと実力を出し切れないまま落ちることも少なくありません。
逆にいえば、ケース面接の型を事前に練習しておけば、通過率は大きく変わってくるものです。
頭の中で考えるだけでなく、模擬面接で第三者に見てもらうと、自分では気づけない癖を修正できます。
ケース面接は才能ではなく訓練で伸ばせる領域だと考えておくと、過度に身構えずに済むでしょう。
SIer出身者が歓迎される背景
難易度が高い一方で、ITコンサルファームはSIerやSES出身者を積極的に採用しています。
背景にあるのは、企業のDX需要が急拡大し、システムの現場を理解した人材が足りていないことです。
要件定義から開発の現場までを知るSIerエンジニアは、机上の提案で終わらない実行力を期待されます。
需要の追い風があるいまは、SIerからコンサルを目指すには恵まれた時期だといえるでしょう。
ファーム側も、システムの現実を知る人材を育ててコンサルタントに引き上げる流れを強めています。
この採用意欲が続くうちに動けるかどうかで、選べる求人の幅は変わってくるはずです。
SIerの経験がITコンサルで活きる3つのポイント
「開発しかしてこなかった自分に、コンサルの仕事が務まるのか」と不安に感じる方は多いはずです。
しかしSIerで培った経験の多くは、ITコンサルでそのまま強みに変わります。
とくに評価されやすいのが次の3つです。
- 要件定義や上流工程で顧客の課題を整理してきた経験
- 複数の関係者を調整しプロジェクトを前に進めた経験
- システムの実装から運用までを理解した技術的な土台
これらはコンサルタントが提案を「実現可能な形」に落とし込むうえで欠かせない力です。
1つ目の要件定義の経験は、顧客が本当に困っていることを引き出して整理する力につながります。
これはコンサルの提案の土台になる工程で、SIerで自然に鍛えられてきた強みだといえるでしょう。
顧客の曖昧な要望を具体的な仕様に落とし込んだ経験は、コンサルの現場でも重宝されます。
2つ目の調整力は、立場の異なる関係者をまとめて物事を前に進める場面でそのまま活きます。
3つ目の技術的な土台があれば、提案が現場で本当に動くかどうかを見極められる点が評価されるでしょう。
コンサル出身者が机上の戦略に強い一方で、SIer出身者は現場を動かす具体性で差別化できます。
大規模プロジェクトを支えてきた設計力と調整力は、そのまま武器になる立派なアピール材料です。
問題は経験の有無ではなく、その経験をコンサル向けの言葉に翻訳できているかどうかにあります。
たとえば「システムを納品した」という事実は、コンサルの視点では「顧客の業務課題をどう解決したか」に置き換えて語る必要があります。
同じ経験でも、見せ方を変えるだけで評価は大きく変わってくるものです。
SIer経験をコンサル向けに翻訳するのは独学だと難しいものです。テックゴーはアドバイザーの約8割が元エンジニア・元ITコンサルで、あなたの経歴をコンサルの評価軸に合わせて整理する相談ができます。
経歴の見せ方を無料で相談するITコンサルで年収が上がる理由と相場の考え方
年収がどのくらい上がるのかは、現年収やファーム、役職によって幅があります。
具体的な金額を断定するのは難しいものの、SIer時代より高い水準を目指せるケースが多いといわれています。
ここで意識したいのは、コンサルの年収には「高いなりの理由と負荷がある」という点です。
単に金額が高いのではなく、成果を出し続けることを前提に高い報酬が設定されていると考えておくとよいでしょう。
SIerとITコンサルの違いを、働き方の観点で整理すると次のようになります。
| 項目 | SIer | ITコンサル |
|---|---|---|
| 役割 | 決まったものを確実に作る | 何を作るべきかを考え提案する |
| 年収水準 | 安定的だが上限が見えやすい | 一般に高めで成果が反映されやすい |
| 求められる力 | 技術力と実装・管理の正確さ | 論理的思考と提案・説明の力 |
| 働き方 | 比較的安定しやすい | 激務になりやすく学習も続く |
年収の伸びしろが大きいぶん、求められる成果や学習の負荷も上がると考えておくと安心です。
年収だけで飛びつくのではなく、働き方の変化まで含めて納得できるかを確かめておきましょう。
また、提示された年収は基本給と賞与の内訳まで確認しておくと、入社後の実感とのズレを防げます。
目先の金額だけでなく、数年後にどこまで伸びるのかという中長期の見通しも合わせて見ておくと安心です。
ITコンサルの主な種類と自分に合う選び方
ひとくちにITコンサルといっても、ファームの種類によって仕事の中身や求められる力は変わります。
種類を知らずに応募すると、入社後に「思っていた仕事と違った」と感じるミスマッチが起きやすくなります。
同じITコンサルという名前でも、扱うテーマや年収の水準、働き方はファームごとに大きく異なるものです。
SIer出身者と相性のよいタイプを、3つに分けて見ていきましょう。
戦略系ファームは経営課題が中心
戦略系ファームは、企業の経営戦略や事業方針そのものを扱う領域です。
年収水準は高い傾向にある一方で、SIerからの転職では最も難易度が高いといわれています。
論理的思考力とケース面接の完成度が強く問われるため、入念な準備なしでの挑戦は現実的ではありません。
本気で狙うなら、対策に時間をかける前提で計画を立てるのがよいでしょう。
ただし戦略系で身につく思考力は市場価値が高く、挑戦する価値は十分にあります。
IT・デジタル系ファームは王道の選択肢
IT・デジタル系ファームは、システム導入やDX推進など技術に近い領域を扱います。
SIerで培った技術知識と現場感覚がそのまま活きるため、出身者にとって王道のルートといえます。
提案だけで終わらず実装や導入まで伴走する案件も多く、SIer経験の具体性が評価されやすい環境です。
「上流に挑戦したいが技術から完全に離れたくない」という人に最も向いています。
クラウド移行やシステム刷新といった案件では、SIer時代の知識がそのまま提案の裏づけになります。
技術の言葉と経営の言葉の両方を扱えるようになれば、コンサルとしての希少性は一段と高まるでしょう。
総合系ファームは幅広く挑戦できる
総合系ファームは、戦略から実行まで幅広い案件を抱える大規模なコンサルティング会社です。
案件の種類が多いぶん、自分の得意領域を活かしながらキャリアの幅を広げやすいのが魅力でしょう。
組織の育成体制が整っていることも多く、コンサル未経験のSIer出身者を受け入れる土壌があります。
戦略から実行まで一貫して関われるため、自分の適性を試しながらキャリアを設計しやすいのも利点でしょう。
規模が大きいぶん研修や教育の仕組みが用意されていることも多く、コンサル未経験でも段階的に慣れていけます。
どの種類にも共通するのは、SIerの経験を土台にしながら少しずつ提案側の視点を身につけていける点です。
まずどのタイプが自分に合うかを見極めることが、遠回りを避ける第一歩になります。
ITコンサルに向いている人と向いていない人
年収やキャリアの魅力だけでなく、自分の適性を見極めておくことも後悔を防ぐうえで大切です。
向いている人と向いていない人の特徴を、それぞれ整理しました。
自分がどちらに近いかをチェックしてみてください。
向いている人の特徴
ITコンサルに向いているのは、課題を整理して人に説明するのが得意なタイプです。
- 顧客の要望を整理して筋道を立てるのが好き
- 新しい知識を学び続けることに抵抗がない
- 年収とキャリアの成長を同時に高めたい
- 技術を土台に、より上流の意思決定に関わりたい
これらに当てはまるなら、SIerの経験を強みに変えてコンサルで活躍できる可能性は高いでしょう。
「作る」だけでなく「なぜ作るか」に興味が向く人ほど、コンサルの仕事にやりがいを感じられます。
向いていない人の特徴
反対に、次のようなタイプはコンサルへの転職を慎重に考えたほうがよいかもしれません。
ひとつは、腰を据えて手を動かし続けることに強いこだわりがある人です。
コンサルは提案や調整の比重が大きく、実装だけに集中したい人には物足りなさが残るおそれがあります。
もうひとつは、安定した働き方を何より優先したい人です。
その場合は、自社開発企業や社内SEなど、開発に近い環境への転職のほうが満足度は高くなるでしょう。
向いていないと感じても悲観する必要はなく、自分に合う環境を選び直せばよいだけの話です。
コンサルが唯一の正解ではなく、あなたの強みが最も活きる場所を選ぶことが何より大切だといえます。
転職を成功させる準備とエージェントの活用
ITコンサルへの転職を成功させるには、SIerの経験を正しく見せる準備が欠かせません。
やみくもに応募する前に、次の3つを固めておきましょう。
1つ目は、実績の棚卸しです。
担当したプロジェクトの規模や役割、課題をどう解決したかを、数字を交えて言語化しておきます。
「何人規模のチームで、どんな課題に対し、どう動いて何を改善したのか」を一つずつ書き出すのがおすすめです。
この棚卸しは職務経歴書だけでなく、面接で自分の言葉で語るための下地にもなります。
2つ目は、志望動機の整理です。
「なぜ作る側から提案する側へ移りたいのか」を、自分の経験と結びつけて語れるようにしておきましょう。
3つ目は、ケース面接の対策です。
お題への考え方の型を知り、実際に声に出して練習を重ねると、本番の再現性が高まります。
加えて意識したいのが、動き出すタイミングです。
コンサルへの転職はポテンシャルが評価される20代後半から30代前半が有利なため、迷っている時間は機会損失になりかねません。
すぐに転職しない場合でも、早めに情報を集めておくと、いざ動くときの準備期間を短くできるでしょう。
在職中に活動を進めれば収入を保ちながら選考に臨めるため、焦って条件を妥協せずに済みます。
ここで頼りになるのが、技術とコンサルの両面を理解した転職エージェントの存在です。
たとえばITエンジニア特化のテックゴーは、アドバイザーの約8割が元エンジニアまたは元ITコンサルで構成されています。
運営元のMyVisionはもともとコンサル転職支援を手がけてきた会社で、ITコンサルへの転職と相性がよいのが特徴です。
SIerの経歴をコンサルの評価軸に翻訳し、ケース面接の対策まで一気通貫で相談できるのは大きな強みでしょう。
書類添削と模擬面接はいずれも回数無制限なので、通過率を上げたい人ほど活かしやすいはずです。
自分ひとりでは気づけない経歴の魅力を引き出してもらえるのは、対策の質を大きく左右します。
面談では今すぐ転職する場合と数年後では市場価値がどう変わるかも聞けるため、判断材料として役立つでしょう。
なお、実務経験がまだ2年に満たない場合は、若手支援に強いUZUZ(ウズキャリ)の評判記事も参考にしてください。
いま自分がどこまで狙えるのかは、次のチェックリストで確認してみましょう。
- 要件定義や上流工程を担当した経験がある
- 複数の関係者を調整してプロジェクトを進めた
- 今の年収やキャリアの上限に物足りなさを感じている
- 学習や成長の負荷が上がっても挑戦したい
- チェックリストに3つ以上当てはまった
- ITエンジニア・ITコンサルの実務経験が2年以上ある
- 首都圏で働ける(上京・リモート志向も含む)
2つ以上当てはまるなら、まず市場価値の確認から始める価値があります。
SIerからの転職で後悔しないための3つの注意点
年収アップに惹かれて勢いで転職すると、入社後に後悔するケースもあります。
先に落とし穴を知っておけば、どれも避けられるものばかりです。
後悔の多くは、事前に確認すれば防げた情報不足から生まれています。
とくに気をつけたい注意点は次の3つでしょう。
- 提示年収の高さだけで転職先を決めてしまう
- 激務や学習の負荷を軽く見積もってしまう
- 技術に触れる仕事が完全になくなると思い込む
1つ目は、年収だけを軸に選んでしまうパターンです。
金額は魅力的でも、働き方やファームのカルチャーが合わなければ長続きしません。
2つ目は、コンサルの負荷を軽く見てしまうことです。
繁忙期の忙しさや継続的な学習の必要性を理解したうえで飛び込むと、入社後のギャップを抑えられるでしょう。
3つ目は、技術から完全に離れると思い込むことです。
IT・デジタル系のファームなら技術に近い案件も多く、SIerの経験を活かし続けられる場面は少なくありません。
3つとも、応募前の情報収集とファーム選びで防げる後悔だと覚えておいてください。
SIerからITコンサル転職でよくある質問
最後に、SIerからITコンサルへの転職でよく寄せられる質問に答えます。
プログラミングが得意でなくてもITコンサルになれますか?
コードを書く力そのものより、システムの全体像を理解して課題を整理できる力が重視されます。
SIerで要件定義や設計に関わってきたなら、実装が主戦場でなくても十分に戦えるでしょう。
むしろ現場の実装を知っているからこそ、実現性のある提案ができる点が強みになります。
大切なのは技術の深さより、技術を土台に課題を解決へ導ける視点です。
激務と聞きますが働き方は大丈夫ですか?
ITコンサルはプロジェクトの繁忙期に負荷が高まりやすいのは事実です。
ただしファームや案件によって働き方には差があり、近年は労働環境の改善も進んできました。
働き方の実態は求人票だけではわかりにくいため、内部事情に詳しいエージェントに確認するのが確実でしょう。
応募前に残業の実態や評価制度を確認しておけば、入社後のギャップを減らせます。
30代でもSIerからコンサルへ転職できますか?
30代でも転職は可能ですが、年代が上がるほどマネジメントや専門性の実績が問われやすくなります。
プロジェクトを率いた経験や得意領域を明確にできれば、30代前半なら十分に勝負できるでしょう。
特定の業界や技術に詳しいという専門性があれば、それ自体が30代の強力な武器になります。
迷っているうちに年齢は上がるので、まず市場価値を確かめて判断するのがおすすめです。
実務経験2年以上のSIerエンジニアなら
その要件定義と調整の経験、ITコンサルではいくらの値がつきますか?
実装経験の薄さばかりが不安に見えても、上流で課題を整理し関係者を動かしてきた経験は確かな武器です。テックゴーはアドバイザーの約8割が元エンジニア・元ITコンサルで、運営元はコンサル転職支援が本業。あなたの経歴をコンサル向けに翻訳し、年収と通過率を無料で相談できます。
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まとめ
SIerからITコンサルへの転職は難易度こそ高めですが、SIer経験は上流の現場で高く評価されます。
要件定義や調整の力をコンサル向けに翻訳し、ケース面接の対策を重ねれば、年収アップも十分に狙えるでしょう。
技術とコンサルの両面がわかるプロに相談すれば、経歴の見せ方から対策まで一気に前へ進みます。
迷っている時間を市場価値の確認に変えることから、次のキャリアは動き出します。
SIerからコンサルへ転職して年収を上げたいなら、テックゴーの評判・支援実績も参考になります。
志望動機の書き方まで具体的に知りたい人は、SEからITコンサルの志望動機の書き方もあわせてご覧ください。

