MOSは意味ない?累計535万人が受験する国際資格の本当の価値

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この記事でわかること

「MOSなんて取っても意味がない」「Officeは誰でも使えるから資格は不要」——こうした声はネット上でよく見かけます。

確かにMOSは民間資格であり、受験料も1科目12,980円と決して安くはありません。

しかしMOSは世界約200の国と地域で実施されている国際資格であり、日本だけで累計535万人以上が受験しています。

この記事では「意味ない」と言われる理由を客観的に整理したうえで、MOSが本当に評価される場面と転職での活かし方を解説します。

目次

MOSが「意味ない」と言われる6つの理由

MOSが「意味ない」と言われる6つの理由

MOS資格に対する「意味ない」という声には、いくつかの共通パターンがあります。

ここでは代表的な6つの理由を整理しました。

自分が感じている不安がどのパターンに該当するか確認してみてください。

Officeは「使えて当然」という風潮がある

MOSが「意味ない」と言われる最大の理由は、ExcelやWordは多くの社会人が日常的に使っており「資格を取るまでもない」と思われていることです。

実際にExcelで表を作成したり、Wordで文書を作成する程度であれば、資格がなくても問題なくこなせるでしょう。

しかしVLOOKUP・ピボットテーブル・マクロなどの中級以上の機能を正しく使いこなせる人は意外と少ないのが現実です。

「自己流で使えている」と「体系的に理解している」には大きな差があり、MOSはその差を客観的に証明できる資格です。

受験料が1科目12,980円と高い

MOSの受験料は1科目12,980円(税込・一般価格)であり、複数科目を受験すると合計で数万円になります。

たとえばExcelとWordの2科目を受験するだけで25,960円かかるため、「この金額に見合う価値があるのか?」と疑問を持つのは当然です。

学割価格なら1科目9,680円に下がりますが、それでも他の資格試験と比べると高い部類に入ります。

費用対効果を重視するなら、まずはExcel1科目に絞って取得し、その後に必要に応じて追加するのが合理的でしょう。

民間資格であり国家資格ではない

MOSはMicrosoft社が認定する民間資格であり、国家資格ではありません。

そのためITパスポートや基本情報技術者試験などの国家資格と比べて「格が低い」と見なされることがあります。

ただしMOSは世界共通の国際資格であり、海外でも通用する点は国内の国家資格にはない強みです。

「国家資格かどうか」よりも「採用担当がその資格を知っているかどうか」のほうが転職では重要であり、MOSの知名度は非常に高いです。

合格率が高く差別化しにくい

MOSの合格率は公式には非公開ですが、一般レベル(アソシエイト)は約80%、上級レベル(エキスパート)は約60%といわれています。

合格率が高いため「取れて当然」という印象を持たれやすく、差別化の材料としては弱いと感じる人もいるでしょう。

差別化を狙うなら、一般レベルではなくエキスパートレベルを取得するか、複数科目を取得して「MOS Expert」の称号を目指すのがおすすめです。

Google Workspaceの普及でOffice離れが進んでいる

Google Workspace(Googleスプレッドシート・Googleドキュメント等)を導入する企業が増えており、Microsoft Officeを使わない職場も珍しくなくなっています。

こうした企業ではMOS資格の知識が直接活きる場面が少なく、「取っても使わない」と感じるケースがあります。

ただし日本企業の多くは依然としてMicrosoft Officeを使用しており、特に大企業や官公庁ではOfficeが標準ツールです。

志望先がOfficeを使っているかどうかを事前に確認してから受験を判断するのが合理的でしょう。

バージョンが古くなると価値が下がる

MOSはOfficeのバージョンごとに試験が分かれており、古いバージョンの資格は時間の経過とともに評価が下がる可能性があります。

たとえばMOS 2016を取得していても、現在の最新バージョンはMOS 365であり、機能や操作方法に違いがあります。

ただし基本的な操作スキルはバージョンが変わっても大きくは変わらないため、「古いバージョンだから完全に無意味」とはなりません。

転職時に最新バージョンの資格を持っていたほうが印象は良いので、可能であれば最新のMOS 365を受験するのがベストです。

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データで見るMOS資格の実態

「意味ない」と言われる一方で、MOSは日本で最も受験されているパソコン系資格のひとつです。

公式データをもとに実態を確認してみましょう。

MOS資格の基本情報

項目 内容
正式名称 Microsoft Office Specialist
累計受験者数 5,357,678名(2025年12月時点)
試験方式 CBT方式(実際にソフトを操作する実技試験)
試験時間 50分(全科目共通)
受験料 12,980円(税込)/ 学割9,680円
合格率 公式非公開(一般約80%、エキスパート約60%と推定)
実施国数 世界約200の国と地域

※出典:MOS公式サイト(オデッセイ コミュニケーションズ)

注目すべきは試験形式が「実技試験」である点です。

多くの資格試験が択一式のペーパーテストであるのに対し、MOSは実際にExcelやWordを操作して問題を解きます。

つまり「知識がある」だけでなく「実際に操作できる」ことの証明になるのです。

試験科目とレベル一覧

科目 一般レベル 上級レベル(Expert)
Excel Excel 365 Excel 365 Expert
Word Word 365 Word 365 Expert
PowerPoint PowerPoint 365

転職市場で最も需要が高いのはExcelであり、迷ったらまずExcelの一般レベルから取得するのがおすすめです。

MOS資格が評価される職種・場面

MOS資格が評価される職種・場面

MOSが「意味あるかどうか」は、あなたが目指す職種によって大きく変わります。

以下の表で、MOSが特に評価される職種とその理由を確認してみましょう。

職種 おすすめ科目 理由
事務職・経理 Excel データ集計・関数・表作成が日常業務
営業事務 Excel + Word 見積書・報告書の作成を担当
秘書・アシスタント Word + PPT 議事録・プレゼン資料の作成
士業事務所 Word + Excel 書類作成・データ管理が多い
PCインストラクター 全科目 指導者としての資格証明に必須
未経験の転職者 Excel 実務経験がない段階でのスキル証明

特に「未経験で事務職を目指す人」にとって、MOSはPCスキルを客観的に証明できる数少ない資格です。

すでにOfficeを使った実務経験が豊富な方は、資格よりも実績でアピールするほうが効果的でしょう。

MOS資格を取るべき人・取らなくていい人

MOS資格の価値は、あなたの現在のスキルや目指すキャリアによって大きく異なります。

以下の表で、自分がどちらに当てはまるか確認してみましょう。

取るべき人 取らなくていい人
未経験で事務職を目指している Office実務経験が豊富にある
Excelの自己流操作を体系化したい ITエンジニアなど開発系を志望
履歴書に書けるPC資格がほしい Google Workspace中心の企業を志望
PCインストラクターを目指している PC操作がほぼ不要な職種

「自分のPCスキルを客観的に証明する手段がない」と感じている方にとって、MOSは最適な資格です。

逆に、すでに実務でExcelやWordを使いこなしている方は、資格よりも実績でアピールするほうが効果的でしょう。

MOS Expert称号で差別化する戦略

一般レベル(アソシエイト)だけでは差別化しにくいと感じるなら、MOS Expert称号の取得を目指すのがおすすめです。

MOS Expert称号を取得するには、一般レベル3科目(Excel・Word・PowerPoint)+上級レベル2科目(Excel Expert・Word Expert)の合計5科目に合格する必要があります。

2025年12月時点でのMOS Expert認定者数は7,547名にとどまっており、累計535万人の受験者のうちわずか0.14%という圧倒的な希少性を持っています。

費用は5科目で64,900円と安くはありませんが、「Microsoft公認のOfficeエキスパート」という肩書きは転職市場で確実に目を引くでしょう。

いきなり5科目を受験するのが難しければ、まずExcel一般→Excel Expert→Word一般→Word Expert→PowerPointの順で段階的に取得していく戦略がおすすめです。

MOSと他のPC系資格を比較

MOS以外にもPCスキルを証明できる資格があります。

目的に応じて最適な資格を選びましょう。

資格名 受験料 種別 特徴
MOS 12,980円 民間(国際) Office操作の実技試験
ITパスポート 7,500円 国家資格 ITの幅広い基礎知識
日商PC検定 5,240円〜 民間 ビジネス文書のPC活用力
VBAエキスパート 14,850円 民間 Excelマクロ・VBAの専門資格

「Office操作スキルを証明したい」ならMOS、「ITの幅広い知識を証明したい」ならITパスポートが適しています。

Excelの自動化・効率化をさらに極めたい場合は、MOS取得後にVBAエキスパートへステップアップするのもおすすめです。

MOSを転職で最大限活かす4つの方法

MOSが「意味ない」と感じるのは、資格の活かし方を知らないことが原因であるケースも多いです。

ここでは転職活動でMOSを武器にするための具体的な方法を紹介します。

まずはExcel一般レベルから取得する

複数科目を一度に受験するのは費用がかさむため、最も需要の高いExcelから取得するのが効率的です。

Excelのスキルは事務職・経理・営業・管理職などほぼすべての職種で求められるため、汎用性が最も高い科目です。

Excel一般レベルで基礎を固め、さらに差別化したいならExcel Expertにステップアップするのが王道の戦略です。

「MOS + 実務での活用エピソード」をセットで伝える

MOS資格単体よりも、実務でExcelやWordを使った具体的なエピソードとセットでアピールすると説得力が増します。

たとえば「MOS Excel Expertの知識を活かして、月次レポートの作成時間を半分に短縮しました」と伝えれば、資格と実務能力の両方を証明できます。

まだ実務経験がない場合でも、「MOSの学習を通じてピボットテーブルやVLOOKUPを習得しました」と伝えることで、具体的なスキルレベルを示せるでしょう。

他の資格と組み合わせて市場価値を上げる

MOSと他の資格を掛け合わせることで、より具体的なキャリアの方向性を示せます。

  • MOS + 秘書検定:事務職・秘書の即戦力としてアピール
  • MOS + 簿記:経理・財務のスキルセットが完成
  • MOS + ITパスポート:IT×Office活用のW証明
  • MOS + TOEIC:外資系企業の事務職に強い組み合わせ

「Office操作 + 専門知識」の掛け合わせで、より具体的なポジションを狙えるようになります。

転職エージェントにMOSを活かせる求人を相談する

MOSをどの企業・職種で活かせるかわからない場合は、転職エージェントに相談するのが最も効率的です。

エージェントは「MOS保有者を評価する企業」「Excel操作スキルが求められるポジション」の情報を持っています。

プロの視点で自分のスキルが最も評価される企業を見つけてもらいましょう。

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よくある質問

MOS資格に関してよく寄せられる疑問をまとめました。

受験を検討中の方は参考にしてください。

MOSは履歴書に書くと恥ずかしい?

恥ずかしいことはまったくありません。

MOSは累計535万人以上が受験している実績のある国際資格であり、採用担当の認知度も非常に高いです。

特に事務職や経理職への応募では、PCスキルの客観的な証明として好意的に受け取られます。

履歴書に書く際は「Microsoft Office Specialist Excel 365 合格」のように正式名称で記載しましょう。

「パソコンが使えます」という自己申告よりも、国際資格の合格という客観的な証拠のほうが採用担当には確実に伝わります。

MOSの勉強時間はどれくらい?

一般レベルなら約20〜40時間、エキスパートレベルなら約40〜80時間が目安です。

日常的にExcelを使っている方なら、毎日1時間の学習で2〜4週間で合格を狙えます。

まったくの初心者でも、対策テキスト1冊と模擬試験ソフトで独学合格は十分可能でしょう。

試験はCBT方式で随時受験できるため、準備ができたらすぐに受験日を予約できます。

MOSのバージョンはどれを受けるべき?

特にこだわりがなければ、最新バージョンの「MOS 365」を受験するのがおすすめです。

最新バージョンのほうが転職時の印象が良く、企業で使われているOfficeとの互換性も高いからです。

ただし職場で使っているバージョンがわかっている場合は、そのバージョンに合わせて受験するのも一つの選択肢でしょう。

どのバージョンで合格しても「MOS資格保有者」としてのアピール効果に大きな差はありません。

MOSに有効期限はある?

MOSに有効期限はなく、一度合格すれば永久に有効です。

ただしOffice自体がバージョンアップしていくため、数年後に新しいバージョンで再取得するかどうかは個人の判断になります。

基本的な操作スキルはバージョンが変わっても応用が効くため、一度取得した知識は長く役立ちます。

バージョンの更新を気にするよりも、実務での活用経験を積むほうが重要でしょう。

まとめ

MOSが「意味ない」と言われる背景には、Officeは使えて当然という風潮・受験料の高さ・合格率の高さなどの理由がありました。

しかし累計535万人が受験する国際資格であり、特に未経験から事務職を目指す方にとってはPCスキルを客観的に証明できる数少ない資格です。

実技試験であるため「実際に操作できる」ことの証明になり、簿記や秘書検定と組み合わせることで市場価値はさらに高まります。

さらに差別化を図りたい方は、MOS Expert称号の取得や簿記・秘書検定との組み合わせも検討してみてください。

MOSを最大限活かせる転職先を探したい方は、転職エージェントに相談してプロの視点で求人を紹介してもらいましょう。

 

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