ケアマネは意味ない?データで見る資格の将来性と取るべき人の特徴

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「ケアマネの資格を取っても意味ないのでは?」と悩んでいませんか。
合格率が約20%と難関であるにもかかわらず、給与が低い・AIに代替されるといったネガティブな声を耳にすると、不安になるのは当然です。
しかし実際のデータを見ると、ケアマネは2040年に向けて需要が拡大し続ける将来性の高い資格であることがわかります。
この記事では、ケアマネが「意味ない」と言われる理由をデータで検証し、資格取得の判断材料を提示します。

ケアマネが「意味ない」と言われる5つの理由

ケアマネジャー(介護支援専門員)に対する否定的な意見は、いくつかの構造的な問題から生まれています。
ここでは代表的な5つの理由を整理し、それぞれの背景を解説します。
受験資格のハードルが高すぎる
ケアマネ試験を受けるには、介護福祉士や看護師などの国家資格を持ち、実務経験5年以上が必要です。
2018年度の制度改正で受験要件がさらに厳格化され、無資格の介護職員は受験できなくなりました。
資格取得までに最低でも8〜10年のキャリアが必要になるため、「そこまでして取る価値があるのか」という疑問が生まれるのは自然なことでしょう。
さらに合格率は約20%前後で推移しており、合格後も実務研修(約87時間)の受講が義務づけられています。
介護福祉士との給与差が小さい
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、ケアマネの平均年収は約410万円です。
一方、介護福祉士の平均年収は処遇改善加算を含めると約370万円に達しています。
その差はわずか40万円程度であり、難関試験を突破した対価としては物足りないと感じる人が多いのが現状です。
夜勤手当がなくなるケースも多く、現場職から転身すると手取りが減少する場合もあります。
書類業務が多くやりがいを感じにくい
ケアマネの業務はケアプラン作成・モニタリング・サービス担当者会議の調整など、デスクワークが中心です。
利用者やその家族への直接的なケアから離れることで、「介護の仕事をしている実感が薄れた」という声は少なくありません。
加えて、行政への提出書類・実績報告・給付管理業務など、事務作業の量は年々増加しています。
本来の相談援助業務に集中できず、「書類を作るだけの仕事」と感じてしまうケースがあるのでしょう。
更新研修の負担が大きい
ケアマネ資格は5年ごとの更新制で、更新研修には56〜88時間の受講が必要です。
研修費用は都道府県によって異なりますが、3〜6万円程度の自己負担が発生します。
さらに研修期間中は業務と並行して受講するため、時間的・経済的な負担が5年ごとに繰り返される点がネックになっています。
この更新制度の負担が原因で、資格を更新せず失効させる人も一定数存在します。
AIやICTに仕事を奪われるという不安
近年、AIを活用したケアプラン作成支援ツールが次々と登場しています。
こうしたツールの進化を見て「ケアマネの仕事はAIに置き換わるのでは」と不安を感じる人もいるでしょう。
しかし現時点では、AIはあくまでケアプラン作成の「補助ツール」として位置づけられています。
利用者の生活状況を総合的に判断し、多職種と連携するコーディネーター機能はAIでの代替が困難な領域です。
データで見る「ケアマネが意味ある」5つの根拠

「意味ない」という声がある一方で、客観的なデータはケアマネ資格の価値を裏付けています。
ここでは、数字に基づいた5つの根拠を紹介します。
2040年に向けて需要は拡大し続ける
日本の65歳以上人口は2040年に約3,900万人(総人口の35%)に達する見込みです。
要介護認定者数も現在の約700万人から、2040年には約988万人に増加すると推計されています。
| 年 | 65歳以上人口 | 要介護認定者数(推計) |
|---|---|---|
| 2025年 | 約3,650万人 | 約700万人 |
| 2030年 | 約3,700万人 | 約800万人 |
| 2040年 | 約3,900万人 | 約988万人 |
要介護者1人に対して必ず1人のケアマネが必要となるため、ケアマネの需要は今後20年間にわたり拡大し続けることが確実です。
処遇改善加算で給与は上昇傾向にある
厚生労働省の「介護従事者処遇状況等調査」によると、ケアマネの平均給与は年々上昇しています。
| 年度 | ケアマネ平均月給 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2022年 | 約35.3万円 | — |
| 2023年 | 約36.2万円 | +0.9万円 |
| 2024年 | 約37.0万円 | +0.8万円 |
2024年度の介護報酬改定では居宅介護支援の基本報酬が引き上げられ、今後も処遇改善の流れは続く見通しです。
「給与が低い」というイメージは徐々に過去のものになりつつあります。
主任ケアマネにステップアップすれば年収500万円超も可能
ケアマネとして5年以上の経験を積むと、主任介護支援専門員の研修を受講できます。
主任ケアマネは居宅介護支援事業所の管理者要件であり、管理者手当が加算されることで年収500万円を超えるケースも珍しくありません。
さらに地域包括支援センターでの採用や、行政の介護認定審査会委員への就任など、キャリアの幅が大きく広がります。
ケアマネ資格は「ゴール」ではなく「キャリアアップの通過点」として捉えることが重要です。
有効求人倍率は常に高水準を維持
ケアマネの有効求人倍率は全国平均で約4.0倍(2024年時点)と、一般職の約1.3倍を大きく上回っています。
つまり、1人のケアマネに対して約4件の求人がある「超売り手市場」が続いているのが実態です。
地方では求人倍率がさらに高く、U・Iターン転職の武器としても非常に有効な資格といえるでしょう。
「資格を取っても仕事がない」という心配はケアマネには当てはまりません。
独立開業のハードルが比較的低い
ケアマネは居宅介護支援事業所を開設することで、独立開業が可能な資格です。
他の医療・福祉系資格と比較すると、開業に必要な設備投資が少なく、自宅の一室でも事業所の指定を受けられます。
担当利用者数に応じた介護報酬が安定的に入るため、経営の見通しが立てやすいのも特徴です。
将来的に独立を視野に入れている介護職にとって、ケアマネ資格は最も現実的な選択肢のひとつでしょう。
2027年度の制度改正でケアマネはどう変わるのか
ケアマネを取り巻く環境は、2027年度に予定されている制度改正で大きく変わる可能性があります。
現在議論されている3つのポイントを押さえておきましょう。
更新研修制度の見直し
厚生労働省の検討会では、ケアマネの更新研修制度の負担軽減が議論されています。
具体的には、研修時間の短縮やオンライン受講の拡大、費用の公費負担化が検討項目に挙がっている状況です。
更新研修の負担軽減が実現すれば、資格を失効させるケアマネの減少が期待されます。
「更新が面倒だから意味ない」という声に対する制度側の回答が、まもなく示されるかもしれません。
利用者負担の導入議論
現在ケアマネによるケアプラン作成は全額保険給付で、利用者の自己負担はゼロです。
しかし次期改正では、ケアプラン作成に1〜2割の自己負担を導入する案が議論されています。
利用者負担が導入された場合、ケアマネの仕事にはより高い専門性と質が求められることになるでしょう。
一方で「お金を払ってでも良いケアマネに担当してほしい」という流れが生まれれば、優秀なケアマネの評価は高まります。
ICT活用によるケアマネ業務の効率化
政府は介護分野のICT化を推進しており、ケアプラン連携システムや介護ソフトの普及が加速しています。
AIによるケアプラン作成支援が実用化されれば、書類作業に費やす時間は大幅に削減されます。
その結果、ケアマネ本来の「相談援助」や「多職種連携」に集中できる環境が整うことが期待されています。
ICTはケアマネの仕事を奪うものではなく、業務負担を軽減する味方になると考えてよいでしょう。
ケアマネ資格を取るべき人・取らなくてもいい人
ケアマネ資格は万人に必要な資格ではありませんが、キャリアの方向性によっては強力な武器になります。
以下の表で、自分がどちらに当てはまるか確認してみてください。
| 取るべき人 | 取らなくてもいい人 |
|---|---|
| 介護業界でキャリアアップしたい | 現場の介護業務が好きで続けたい |
| 将来的に独立開業を目指している | 他業界への転職を考えている |
| 地域包括支援センターで働きたい | 夜勤手当込みの給与に満足している |
| 相談援助やコーディネートが得意 | デスクワークよりも身体を動かす仕事が好き |
| 管理職・指導者ポジションを目指している | 更新研修のコスト・時間を負担に感じる |
ケアマネ資格は「介護業界の中でキャリアの幅を広げたい人」にとって最も効果的な資格です。
逆に、現場でのケアに情熱を持ち、そのまま介護福祉士として活躍し続けたい人は、無理に目指す必要はないでしょう。
重要なのは、「なんとなく取る」のではなく、自分のキャリアプランに合致するかどうかで判断することです。
よくある質問
ケアマネ資格に関してよく寄せられる質問にお答えします。
ケアマネ試験の合格率はどのくらいですか?
ケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格率は、近年20%前後で推移しています。
2024年度(第27回)の合格率は約21.8%でした。
2018年度の制度改正で受験資格が厳格化されて以降、合格率は以前の10〜15%台から回復傾向にあります。
ただし試験範囲が広いため、3〜6ヶ月の計画的な学習が必要とされる難関試験であることに変わりはありません。
ケアマネと介護福祉士はどちらが将来性がありますか?
どちらも高齢化社会において需要が拡大する資格ですが、キャリアの方向性が異なります。
介護福祉士は現場のプロフェッショナルとして、身体介護や生活支援のスキルを極める道です。
ケアマネは相談援助・マネジメント・多職種連携のスペシャリストとして、デスクワーク中心のキャリアを築きます。
管理職や独立開業を目指すならケアマネ、現場での直接支援にやりがいを感じるなら介護福祉士が適しているでしょう。
ケアマネ資格を失効させた場合、再取得はできますか?
更新研修を受けずに有効期間が過ぎた場合、ケアマネ資格は「失効」状態になります。
ただし、資格そのものが消滅するわけではなく、「再研修」を受講すれば再登録が可能です。
再研修は54時間程度で、受講後に都道府県へ登録申請を行えばケアマネとして再び働けます。
一度合格した試験を再受験する必要はないため、ブランクがあっても復帰のハードルは比較的低いといえるでしょう。
まとめ
ケアマネが「意味ない」と言われる背景には、受験資格のハードルの高さや給与差の小ささ、書類業務の多さといった構造的な課題があります。
しかしデータで見ると、2040年に向けた需要拡大・処遇改善の流れ・高い求人倍率・独立開業の可能性など、ケアマネは介護業界でのキャリアアップに不可欠な資格です。
2027年度の制度改正で更新研修の負担軽減やICT活用が進めば、ケアマネの働き方はさらに改善されるでしょう。
「意味ない」かどうかは資格そのものではなく、あなたのキャリアプランとの相性で決まります。
まずは自分が介護業界でどんなキャリアを築きたいのかを明確にし、ケアマネ資格がその道に必要かどうかを判断してみてください。
