日商簿記3級は意味ない?節税効果と取るべき人の特徴を解説

今の職場に不安を抱えている方へ
20代の転職なら、あなたにぴったりの
転職エージェントを複数紹介!
大手ではフォローが合わない、どこが良いかわからない…そんな方に。
30分のオンラインインタビューを受けるだけで、500名以上の中からあなたに本当に合ったエージェントをご紹介します。
-
完全無料で利用可能
-
Careeconが精査した優良企業のみ紹介
-
面談内容は共有されるので何度も説明不要!
-
20代のキャリアに特化したプロ選定
※無理な勧誘は一切ありません
「日商簿記3級を取っても意味ないのでは?」と悩んでいませんか。
合格率40〜50%と高く、「誰でも取れる資格」と言われると不安になるのは当然のことです。
しかし実際には、フリーランスが自分で青色申告を行えば最大65万円の控除が受けられるなど、簿記3級の知識には具体的な経済効果があります。
この記事では、日商簿記3級が「意味ない」と言われる理由を検証し、取得すべきかどうかの判断基準を解説します。

日商簿記3級が「意味ない」と言われる4つの理由

日商簿記3級は年間約26万人が受験する入門レベルの検定ですが、その手軽さゆえに否定的な意見もあります。
ここでは代表的な4つの理由を整理し、それぞれの背景を解説します。
合格率が高いため差別化にならない
簿記3級の合格率はネット試験で約40%、統一試験でも約33%と、難関資格とはいえない水準です。
約100時間の学習で合格可能とされており、高校生でも取得できるレベルの検定です。
多くの人が取得しているため、履歴書に書いても「他の応募者との差別化」にはならないというのが現実でしょう。
特に転職市場では「簿記2級以上」が求められるケースが多く、3級だけでは評価対象にならないことがあります。
転職で有利にならないことが多い
経理職への転職を目指す場合、応募要件として「簿記2級以上」が設定されていることがほとんどです。
簿記3級のみで経理職に応募しても、書類選考で落とされるケースは少なくありません。
中途採用では「実務経験」が最も重視されるため、資格の級位よりも「何年の経理経験があるか」が判断基準になります。
就職・転職のためだけに簿記3級を取得するのは、費用対効果の面で疑問が残るでしょう。
実務スキルの証明としては弱い
簿記3級の内容は商業簿記の基礎であり、経理実務を少し経験すれば自然と身につくレベルの知識です。
仕訳・帳簿記入・試算表の作成といった基本的な内容が中心で、実務で求められる応用力の証明にはなりにくい面があります。
「簿記3級を持っています」と言っても、「基本的な仕訳ができます」程度の評価にとどまることが多いのが現状です。
実務スキルをアピールするなら、簿記2級以上の取得が求められるでしょう。
独学で短期間に取得できてしまう
簿記3級は市販のテキスト1冊と問題集で、独学2〜3ヶ月での合格が十分に可能です。
予備校に通う必要がなく、費用も数千円程度で済むため、「手軽すぎて価値が低い」と見なされがちです。
ネット試験であればいつでも受験でき、不合格でもすぐに再受験できるため、取得のハードル自体が非常に低いです。
取得の容易さが「意味ない」という評価につながっている面は否定できません。
データで見る「簿記3級が意味ある」5つの根拠

「意味ない」という声がある一方で、簿記3級には明確な実用的価値があります。
ここでは、具体的なメリットを5つの根拠とともに紹介します。
フリーランスの確定申告で10〜17万円の節税効果
簿記3級の知識があれば、フリーランスが自分で青色申告(複式簿記)を行うことが可能です。
青色申告特別控除は最大65万円で、所得税率20%の場合は約13万円の節税効果が得られます。
さらに税理士に依頼する場合の顧問料(年間10〜20万円)を節約できるため、経済的なメリットは大きいです。
フリーランスや個人事業主にとって、簿記3級は「投資回収が最も早い資格」のひとつといえるでしょう。
新卒就活では「学習意欲」のアピール材料になる
社会人経験のない新卒就活では、資格の有無が「努力の証明」として評価されることがあります。
簿記3級は「合格の決め手」にはなりませんが、「ビジネスへの関心と学習意欲」を示す材料としては有効です。
特に金融・商社・メーカーの経理部門を志望する場合、簿記の基礎知識があることは好印象につながります。
「何も資格がない」状態と比べれば、簿記3級でも記載する価値は十分にあるでしょう。
簿記2級・FPへのステップアップの土台になる
簿記3級は、より上位の資格に挑戦するための「最初のステップ」として非常に有効です。
簿記3級で学ぶ仕訳・帳簿・決算書の基礎は、簿記2級の工業簿記や連結会計を理解するための土台になります。
またFP(ファイナンシャルプランナー)の学習でも、簿記の基礎知識があると税金や社会保険の理解がスムーズです。
簿記3級を「ゴール」ではなく「スタートライン」と位置づければ、取得する意味は非常に大きいです。
決算書が読めるビジネスパーソンになれる
簿記3級の学習を通じて、貸借対照表(B/S)・損益計算書(P/L)の基本的な読み方が身につきます。
経理職でなくても、取引先の財務状況を把握する・自社の経営数字を理解するといった場面で役立つ知識です。
管理職やマネージャーに昇進した際に、予算管理・収支報告を理解できるかどうかは簿記の知識で決まるといっても過言ではありません。
経理以外のビジネスパーソンにとっても、簿記3級は「ビジネスリテラシーの基礎」として価値があります。
年間26万人が受験する「最も認知された検定」
日商簿記検定は年間約40万人(2級・3級合計)が受験する、日本で最も知名度の高いビジネス系検定です。
企業の採用担当者であれば、ほぼ全員が「簿記3級」の内容と難易度を理解しています。
マイナーな資格と異なり「何の資格かわからない」ということがなく、コミュニケーションの共通言語として機能します。
知名度の高さ自体が、簿記3級の大きな強みのひとつでしょう。
簿記3級の知識が活きる具体的な場面
「簿記3級は実務で使えない」という声もありますが、日常業務で簿記の知識が活きる場面は意外と多くあります。
具体的な3つの場面を紹介します。
経費精算や請求書処理で仕組みがわかる
会社員であれば、経費精算や請求書の処理は日常的に発生する業務です。
簿記3級の知識があれば「なぜ領収書が必要なのか」「売掛金・買掛金とは何か」といった仕組みを理解したうえで業務に取り組めます。
仕組みを理解しているかどうかで、ミスの頻度や業務効率は大きく変わります。
「簿記3級程度の知識」は、経理職に限らずすべてのビジネスパーソンの基礎教養ともいえるでしょう。
副業・個人事業の収支管理ができる
副業やフリーランスで収入を得ている場合、収支の管理と確定申告は避けて通れません。
簿記3級の知識があれば、クラウド会計ソフトを使った日常の帳簿づけから決算書の作成までを自分で完結できます。
税理士に丸投げすると年間10〜20万円のコストがかかりますが、自分で処理できればその費用が浮きます。
簿記3級の知識は「お金を守るスキル」として、自分の事業を持つすべての人に役立ちます。
投資や家計管理の判断力が向上する
簿記3級で学ぶ「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」の5要素は、家計管理や投資にもそのまま応用できます。
企業の決算書を読めるようになれば、株式投資における銘柄選定の精度も上がるでしょう。
また住宅ローンや保険の判断においても、簿記の視点で「資産と負債のバランス」を考えられるようになります。
簿記3級は「仕事のため」だけでなく、「自分のお金を賢く管理するため」にも価値のある知識です。
簿記3級を取るべき人・取らなくてもいい人
簿記3級は「取って損はない」資格ですが、目的によって優先度は変わります。
以下の表で、自分がどちらに当てはまるか確認してみてください。
| 取るべき人 | 取らなくてもいい人 |
|---|---|
| 簿記2級やFPを将来目指したい | すでに簿記2級以上を持っている |
| フリーランス・副業で確定申告が必要 | 確定申告を税理士に完全委託している |
| 新卒就活で資格欄を埋めたい | 転職で即戦力を求められている |
| ビジネスの基礎知識として会計を学びたい | 会計にまったく興味がない |
| 決算書を読めるようになりたい | 経理系キャリアにまったく関心がない |
簿記3級は「会計リテラシーの入門書」として、最もコスパの良い自己投資のひとつです。
約100時間・数千円の投資で得られる知識としては、非常にリターンの大きい資格といえるでしょう。
「転職の武器」としては不十分ですが、「ビジネスパーソンの基礎教養」としては十分すぎる価値があります。
よくある質問
日商簿記3級に関してよく寄せられる質問にお答えします。
簿記3級は履歴書に書いてもいいですか?
はい、履歴書に記載して問題ありません。
特に新卒就活や経理系の求人に応募する場合は、学習意欲の証明として書くことをおすすめします。
ただし、中途採用で経理の実務経験が求められている場合は、簿記3級だけでは十分なアピールにはなりません。
簿記2級の取得を目指しているなら「簿記2級学習中」と記載するのも効果的でしょう。
簿記3級の勉強時間はどのくらいですか?
初学者の場合、約100時間が合格の目安とされています。
1日1〜2時間の学習で約2〜3ヶ月、集中して取り組めば1ヶ月での合格も可能です。
市販テキスト1冊と問題集で独学でき、費用は3,000〜5,000円程度で済みます。
ネット試験ならいつでも受験できるため、学習のペースに合わせて受験時期を決められるのもメリットでしょう。
簿記3級と簿記2級はどちらから始めるべきですか?
初学者であれば、簿記3級から始めることをおすすめします。
簿記2級の工業簿記や連結会計は、簿記3級の基礎知識がないと理解が難しい内容です。
ただし会計の実務経験がある方や、大学で会計学を学んだ方は、簿記3級をスキップして2級から受験することも可能です。
迷った場合は、まず簿記3級のテキストを読んでみて、内容が簡単すぎると感じたら2級に直接挑戦するのがよいでしょう。
まとめ
日商簿記3級が「意味ない」と言われる背景には、合格率の高さ・転職での評価の低さ・実務スキル証明としての弱さがあります。
しかし、フリーランスの確定申告での節税効果・簿記2級へのステップアップ・ビジネスリテラシーの向上など、実用的な価値は十分にある資格です。
約100時間・数千円の投資で取得でき、知識は一生使えるため、コストパフォーマンスは極めて高いといえます。
「意味ない」かどうかは、簿記3級を「ゴール」にするか「スタートライン」にするかで大きく変わります。
まずは気軽に学習を始めて、会計の基礎知識を身につけてみてはいかがでしょうか。
